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山田屋まんじゅう

季節の便り 2016春

春。四国・伊予。
生きとし生けるものが、命の姿を輝かせています。

山田屋まんじゅうが本店を置くのは、四国・伊予。
そこは一年を通じて、さまざまな生命が輝く、いのちの里と森。
ことに春は、水がぬるみ、花が咲き、鳥がたちが一斉に歌い出す特別な季節。
そんな清冽な環境をいっぱいに受け止めながら、私たちは菓子づくりを進めております。

春というのは、生命いのちが「る」ことをいいます。
花や虫、鳥や獣などの生命が、満ちあふれる季節のこと。
空が「れ」、田畑を「る」という言葉も、春の語源になったと言われています。
立春に始まり、恵みの雨が降る雨水うすい、虫が顔をのぞかせる啓蟄けいちつなど、
日本の古くからの暦の中にも、春の生命感がにぎあう姿が、見えてとれます。

春と言えば、花見ですが、
かつては、田の神さまにその年の豊作を祈る「祭」の意味があったとか。
桜の「さ」とは、田の神さまに与えられた古代の美称(美しい呼び名)で、
「くら」とは、それが座する場所のこと。
つまり、桜が染まっているあの山のあたりで、田の神さまが見守ってくれていると、
人びとは深く感謝を捧げつつ、「サ・クラ(桜)」と読んだのでした。

四季の移ろいは、日本人の心の祈りのつながり、なのかもしれません。

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